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●【増山】(ますやま) 花は、白色・八重~菊咲・中輪で、花弁数は30~50枚です。東京・荒川堤由来の桜で、現在のこの品種のものは、小清水亀之助氏が栽培していたものといわれます。 |
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●【長州緋桜】(ちょうしゅうひざくら) 花は、紅紫色・半八重・中輪。花弁数5~12枚。東京の荒川堤由来。ベニヤマザクラの交雑種と考えられています。名前の由来は不明です。花びらの先端を濃いピンクで染めたような、綺麗なグラデーションになっています。 |
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●【鷲の尾】(わしのお) 花は、白色、半八重咲き大輪で、東京・荒川堤から広まった品種です。江戸時代前期の園芸家・水野元勝「花壇綱目」にも記載があります。 |
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●【江戸】(えど) 花は、淡紅色・八重・大輪で、花弁数は15~25枚です。江戸系サトザクラの中心的な存在。東京・荒川堤から広まった品種で、花弁がやや濃い色となるのが特徴です。 |
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●【華加賀美】(はなかがみ) 花は、淡紅色・白色・半八重咲き・大輪で、花弁数12~17枚。奥州里桜の実生個体から、日本桜の会・田中秀明農場長が選抜した品種です。 |
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●【煙山紅山桜】(けむりやまべにやまざくら) 花は、微薄紅色・一重・大輪。静岡県三島市・国立遺伝学研究所に栽培されている品種で、煙山薫朗氏がオオヤマザクラから選抜した品種。 |
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●【桃源】(とうげん) 花は、淡紅色、半八重咲き、小輪で、花弁数は7~14枚です。静岡県御殿場市の御殿場農園作出のマメザクラの栽培品種で、同園ではマメザクラの園芸品種を数多く作出しているそうです。 |
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●【浪速桜】(なにわざくら) ソメイヨシノ×オオシマザクラ。遺伝研の竹中要氏により、伊豆大島の大島公園で、ソメイヨシノの実生から選抜された品種です。白色・一重・大輪で、名前の由来は不明です。 |
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●【円通寺桜】(えんつうじざくら) 花は、淡紅色・一重・小輪。マメザクラ×エドヒガン。静岡県駿東郡小山町の円通寺の近くに原木があります。花弁の中に色の濃い部分が残るのが特徴です。 |
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●【高森古城】(たかもりこじょう) ミクルマガエシによく似ていますが、一重・大輪の特徴があります。長野県下伊那郡高森町の吉田古城城址に原木があり、平成4年に新品種に認定されれました。 |
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●【駒繋】(こまつなぎ) ‘太白’と同じといわれています。もともと京都青蓮院の門前にあり、親鸞上人が馬をつないだ故事からその名があります。花は、白色、一重で極大輪。花の大きさは最大級で、花弁にはうねるようなしわが見られます。 |
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●【手毬】(てまり) 1922年に三好学博士により記載された品種。‘江戸’や‘東錦’、‘白山大手毬’に酷似します。淡紅色・八重・大輪で、花弁数は15~20枚。江戸期の園芸書である水野元勝の「花壇網目」(1681年)にもその名があります。 |
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●【武者桜】(むしゃざくら) 静岡県三島市の遺伝研に原木があります。淡紅白色、半八重、中輪で、花弁数は7~12枚。従来「武者桜」は、タカサゴの別名とされていましたが、遺伝研の武者桜は、特徴の違いから別品種としているようです。 |
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●【大沢桜】(おおさわざくら) 原木は京都嵯峨野・大覚寺の大沢池のほとりにあったもので、佐野藤右衛門氏により増殖されました。がく筒は長鐘形で、がく片にはわずかに鋸歯があります。副がく片ができることもあります。花は八重咲き、大輪、淡紅紫色で、花弁数は15~18枚あります。 |
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●【ウスゲヤマザクラ】(薄毛山桜) 葉柄や小花柄などにわずかに毛があるヤマザクラの変異種です。花は、白色・一重・中輪。毛があるにもかかわらず「ウスゲ」とついているのは、さらに毛が多くはえるカスミザクラが、かってはヤマザクラの変異のひとつとされていたためです。 |
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●【九重曙】(ここのえあけぼの) 木につけられたプレートには、品種名以外には何も説明がありません。ネットで検索しても「九重曙」の品種名は出てこず、書くことがなく困ってしまいました。(※) |
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●【小谷八重】(おたにやえ) マメザクラの栽培品種です。花は、白色・八重・大輪で、花弁数は15~25枚あります。ここ京都府立植物園以外には植えられていないようです。(※) |
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●【園里黄桜】(そのさときざくら) 平成13年(2001年)長野県須坂市豊丘で羽生田郁雄氏が発見しました。須坂市の山里に祀られた弁財天の参道にある、明治時代に植栽された「普賢象」(フゲンゾウ)の古木の先端に出現した黄緑色の枝変わりの八重桜です。(※) |
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●【紅提灯】(べにちょうちん) 古くから京都北部で栽培されてきた八重咲きの品種です。花が濃紅色から淡く変化していく様子が美しいといいます。花は、紅紫色・八重・中輪で、花弁数は30~40枚。(※) |
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●【菊枝垂】(きくしだれ) 花は、淡紅色、菊咲き、大輪で、花弁数は70から100枚。里桜類では珍しい枝垂れ性の菊咲品種で、東北地方などで古くから栽培されている品種です。(※) |
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●【静香(松前静香)】(しずか) 淡紅白色~白色、八重咲き、極大輪、花弁数15~20枚で、芳香があります。アマノガワとアマヤドリの交配で北海道松前町の浅利政俊氏が作出した品種です。(※) |