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名称 : 明堂のヤマモモ |
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所在地 : 愛媛県今治市大西町山之内乙86 |
○地図リンク提供:マピオン |
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撮影日 : 2016/5/19 |
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指定 : 今治市指定指定天然記念物 (S60年6月24日指定) |
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アクセス : 【車】しまなみ海道・今治ICから国道196号を西に2.3km、交差点を左折し広域農道に入り4km、左折し県道163号を約500m。道路脇に駐車スペースがあります。県道から小道を100mほど。 |
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広域農道と県道163号との交差点を南に、急坂を少し登ると左手に明堂(みょうどう)さんがあり、お堂に至る小道の前に「明堂さん」の説明板があります。草が茂った小道を50m程行くとお堂への石段があり、石段を登った所にヤマモモの巨木がありました。「明堂のヤマモモ」はこのヤマモモの木ではなく、お堂の左手裏にあります。
明堂のヤマモモは、「身近な愛媛の巨樹・名木」によれば、根周9m、胸高幹周2.80m、樹高15.0m、樹齢300年とありますように、根元からすぐに3本に幹が分岐しており、四方に枝を伸ばしています。ヤマモモはこのように根元から分岐する性質があるようです。
「明堂さん」とは、説明板によると、延元3年(1338年)後醍醐天皇の皇子尊真親王がこの地で薨去しされたため冥福を祈って廟堂を建て聖観世音菩薩を祀ったそうです。明堂は廟堂(びょうどう)が転訛したものと言われます。
その後兵火で荒廃したものの、弘化元年(1844年)山桃の樹下から宝篋印塔が発掘され霊験あらたかとして、数年間は非常な参詣者を見たようです。
ヤマモモの説明板にもあるように、このヤマモモの木には「八股狸(やつまただぬき)」が松山城のお堀そばから移り住んできたといわれています。
昭和10年、そのことがきっかけで、急に明堂さんが多くの参拝客を集めることになります。お参りすれば病気の者はその疾患部にお灸の跡を霊授してくれるというのです。遠くは近畿・関東などからもお参りがあったそうですが、お袖狸が松山城に帰ったということで、この「明堂お袖狸」景気も1年余りでパッタリと煙の如く消え失せたといいます。
四国には狸にまつわる伝説が沢山ありますね。新居浜市の「一宮神社の一番楠」の小女郎狸の伝説も有名です。
(HP管理者) |
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