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長谷寺(はせでら)の北約3km、標高430mの山上に鎮座する瀧蔵神社は、長谷寺の奥の院として古来より信仰が深い神社で、長谷寺へお詣りしても瀧蔵神社へ参詣しなければ御利益は半減すると伝えられています。
「今昔物語」(こんじゃくものがたり)巻十九には平安時代当時の滝倉明神と長谷寺との関係が具体的に書かれているそうです。「権現桜」には、昔地元の村老の夢の中に権現様が現れて枝垂桜を植えるようにお告げがあり、それで権現桜という名が付いたという伝説が伝わっています。 訪問した日はまずまずのお天気の日曜日でした。宇陀市の「又兵衛桜」を見てから北へ向かい、長谷寺から針インターへ向かう県道を約15分走ると、「瀧蔵神社」の看板が出ているので右折し、細くて曲がりくねった舗装路を対向車を何とか交わしながら1.8km走れば瀧蔵神社にようやく到着。駐車場は小さくて10台で満車の状態です。
「権現桜」の周囲には桜は他になく、これ1本だけですが、石垣から水平に伸びた優美な枝垂桜の姿は一見ものです。県道に戻り名阪国道・針インター方面ヘ少し北上すると小夫(おおぶ)の集落があり、天神社には「小夫のケヤキ」があります。
平成19年10月に桜井市コミュニティバスの小夫線が廃止されたことにより権現桜に行くには車の利用しかなくなりました。 (HP管理者) |