上賀茂神社の斎王桜と御所桜  (京都市北区)
(かみがもじんじゃ の さいおうざくらとごしょざくら) 更新:2009年4月(5)
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上賀茂神社の斎宮桜
ベニシダレザクラの「斎王桜」(さいおうざくら)。その名に恥じない美しい枝垂れ桜です。幹周/2. 57m、樹高/10m。
上賀茂神社の斎王桜
「斎王桜」の“斎王”とは古代から中世にかけて、宮中から神に仕えるために遣わされた未婚の皇女で、伊勢神宮と上賀茂神社のみに遣わされました。
上賀茂神社の斎王桜
斎王桜は、北側にある御所桜に比べ満開が1週間ほど遅いようで、訪問日(4/11)では御所桜はすでに葉桜でした。
斎王桜

上賀茂神社の御所桜
孝明天皇が御所から御下賜された枝垂れ桜なので「御所桜」の名があります。白い花の枝垂れ桜です。※
上賀茂神社の御所桜
御所桜は。京都の桜では早咲きの部類に当たります。

風流桜



風流桜」と呼ばれる枝垂れ桜です。二の鳥居のすぐ右側にあり、花笠の形にしてあります。






みあれ桜
 紅枝垂れ桜です。 細殿、立砂(たてずな)とみあれ桜はJRのポスターでおなじみの風景。
 円錐形の立砂は、神社の北西にある神山(こうやま)を形どったもので、神が降りる憑代(よりしろ)だといいます。
みあれ桜






みあれ桜
 葵祭に先立つ神迎えの神事、「御阿禮」(みあれ)の時この下を神幸することから付けられました。
みあれ桜
上賀茂神社楼門と賀茂桜 賀茂桜
朱色に塗られた楼門前に咲く八重山桜の「賀茂桜」です。(上2枚とも)
名称 : 上賀茂神社の斎王桜と御所桜
所在地 : 京都市北区上賀茂本山339 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2009/4/11、2008/4/5※ 上賀茂神社マップ
指定 : 区民誇りの木(枝垂れ桜)、世界文化遺産(神社として)
アクセス : 京阪電車・出町柳駅、地下鉄・北山駅から市バス「上賀茂神社前」行きに乗り終点で下車。
上賀茂神社の正式名は「賀茂別雷神社」(かもわけいかづちじんじゃ)といい、厄除(やくよけ)の神さまとして広く信仰されています。かってこの地を支配していた豪族・賀茂氏の氏神を祀ったのが起こりで、奈良時代・天武天皇の時代(678年)に現在の社殿の基が造営されました。平安遷都以後は国家鎮護の神社として朝廷の崇敬を集めていました。
 上賀茂神社の祭神として、玉依姫命(たまよりひめのみこと)の子の賀茂別雷神が祀られており、5月15日に行われる葵祭(昔は賀茂祭と呼ばれた)は京都の三大祭りのひとつとして有名です。
 上賀茂神社には多くの桜がありますが、特に有名なのが「御所桜」と「斎王桜」と呼ばれる二本の枝垂れ桜です。若干満開の時期に差があり両方の満開は見ることが難しいのですが、世界文化遺産としての上賀茂神社の春を彩る素晴らしい桜です。
 西に300mほど行くと「藤木社のクスノキ」、さらに西に行くと国の天然記念物「大田ノ沢のカキツバタ群落」があります。
(HP管理者)

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