(三重県伊勢市) | |
(まついまごえもん) | ●更新:2020年2月(11) |
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●【浅間堤のケヤキ】 環境省DBでば、幹周/5. 00m、樹高/35m。堤の斜面にあり、令和5年に市の天然記念物に新指定されました。 | |
●【浅間堤のケヤキ】 「市天然記念物」の説明では、幹周/5. 8m、樹高/28m。 | |
●【ムクノキ】 環境省巨樹巨木林DBによれば、幹周/4. 59m、樹高/32m。どのムクノキかは不明。 | |
●【ムクノキ】 堤の先端近くのムクノキで、幹周実測値/5. 46mありました。 | |
●【ムクノキ】 ムクノキの右上に孫右衛門を祀る小社があります。 | |
●【ムクノキ】 これも堤斜面のムクノキで、人柱堤石碑の後ろにあります。 | |
●松井孫右衛門を祀る松井神社。 | |
●宮川堤の説明板 |
● | 名称 : 松井孫右衛門人柱堤のケヤキ・ムクノキ | |
● | 所在地 : 三重県伊勢市中島2-29-7 | ○地図リンク提供:マピオン |
● | 撮影日 : 2019/12/5 | |
● | 指定 : 市指定天然記念物:浅間堤のケヤキ (R5年1月25日指定) | |
● | アクセス : 【車】伊勢道・伊勢西ICから北西に県道32号→22号を2.3km、左折し1.6km。駐車場あり。 | |
● | 宮川堤公園の最上流部に松井孫右衛門人柱堤があります。堤防から約200mほど河原に堤が突き出ています。この堤の両側の法面(のりめん)にケヤキ、ムクノキ、エノキ、カラスザンショウといった落葉樹の巨木が育っています。 「松井孫右衛門人柱堤」と呼ばれており、今から400年ほど前の寛永10年(1633年)、度重なる洪水の被害を見かねた宮川ほとりの庄屋・松井孫右衛門は、五つめの堤防ができあがる日を前にして、自ら人柱 となって宮川を鎮めようと思い立ち、生きながら堤防の下に埋められたといいます。 宮川周辺の人々は、川の猛威から田畑や家を守ろうと何度も堤防を築きましたが、洪水のたびに壊されてしまいました。孫右衛門が人柱となって以来、中島側の堤が決壊したことはないといいいます。堤には孫右衛門の石像を祀る松井神社が掃守社跡地に作られています。 その脇には「松井孫右衛門人柱堤」の石碑と俳人・山口誓子の句碑があり、「孫右衛門西向き花のここ浄土」と彫られています。 「河川伝統技術DB」によれば、孫右衛門は本堤防から突き出した「はねだしていぼう」というものを五つも構築しました。この堤防に激突した水流は、渦を巻いて「はねだしていぼう」の内側に流れ込み、ゆるやかに反転して再び本流へ返っていきます。五つの「はねだしていぼう」を繰り返すうちに徐々に水勢が弱くなり、本堤防の決壊が防げるとあります。 ケヤキは堤の手前にあり「けやき・周り6m」の樹名板が付けられていました。松井神社の周囲にはムクノキの巨樹が多くあり、その最大樹を測ると5.46mありました。これらの巨樹は、おそらく築堤時に堤の保護のために植えたものと思われます。 宮川下流には「境楠」、近くには「上社の牛頭夫婦楠」があります。 (2023年3月18日追加) 写真1枚目と2枚目の堤の斜面にあるケヤキの巨樹が、「浅間堤のケヤキ」の名称で、2023年(令和5年)1月23日に伊勢市の天然記念物に新指定されました。 (HP管理者) |
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(野原祖霊社のゴヨウマツ) | (境楠) | |
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No.2046 | ||