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コウヨウザンは「広葉杉」と書きます。スギ科に属する中国南部原産の常緑針葉樹で、大きいものでは樹高30m以上、直径1m以上に成長するとありますので、この「長泉寺のコウヨウザン」は日本中でも有数の巨樹かと。ちなみに環境省巨樹巨木林DBでは20本が報告されています。日本一の幹周のコウヨウザンは、三重県いなべ市の「宝林寺のコウヨウザン」で幹周4.26mとのこと。
日本には江戸時代後期に渡来し、主に神社・仏閣の境内などに植栽されています。スギに比べると葉の幅が広く、枝先に大きな球果を付けます。当サイトでは他に兵庫県丹波市の「石龕寺のコウヨウザン」などを紹介しています。
長泉寺は曹洞宗の寺院で、はじめ加茂高森の地に応永14年(1407年)に創建され、その後永正4年(1507年)に現在地に移されたといいます。撮影のために山門をくぐると住職の奥様にがおいでになり、お茶でもどうぞということでお堂に上がらせていただきました。
それからお菓子(長泉寺と焼き印されたおせんべい)をいただき、住職さんには秘仏を見せていただきました。ちょうどこの秋、特別公開される「木造・千手観音立像」、「木造・阿弥陀如来坐像」です。とても素晴らしい仏像で、いずれも平安期の仏像ということでした。さすがに小浜は「みほとけの里」といわれているだけありますよ。長時間お話をしていただきありがとうございました。
(HP管理者) |