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早朝6時半にオレンジフェリーで東予港に着き、朝食後まず1番目の巨樹訪問として。午前8時にこの旧井手家のクスに到着しました。
「クスノキ」と指定名称のある説明板はちょっと退色かペンキの剥がれ落ちで読みにくくなっています。そのまま記すと、
「根廻り 5.00m 樹高 25m 樹齢 350年以上
この木のある旧大庄屋井手家は、天正13年(1585年)に初代井手清右衛門が当地に居を構え、大屋根に置かれた天水瓶は、大坂夏の陣のとき徳川方に味方した功績により特別に認められたものだといわれています。当時は、瓦葺はおろか天水瓶を置くことは硬く禁止され、城や代官所にも珍しいほどで、この格式と権威の象徴は県内では他に例がありません。参勤交代のときは、本陣になっていました。このクスノキは、樹齢は350年と言われ、根元には一字一石の経塚が祀られていました。現在の建物は、築後200年余とみられ、建物と共に町の指定文化財となっています。(平成4年3月 大西町教育委員会)」
朝早くの訪問で、ちょうど奥様方がゴミ出しに出てこられておしゃべり中でした。また旧大西家は内部は公開されておらず、外観のみ公開で、中庭にあった大楠は自由に見ることができます。屋根に天水瓶(てんすいがめ)をのせた理由は防火のためと推定されますが、どうも権威を示す意味があったと言います。このような天水瓶の例は、高野山の金剛峰寺にあるだけとか。
(HP管理者) |