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名称 : 那智の樟 |
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所在地 : 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1 |
○地図リンク提供:マピオン |
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撮影日 : 2015/10/19 |
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指定 : 和歌山県指定天然記念物 (S33年4月1日指定) |
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アクセス : JR紀勢本線・紀伊勝浦から「那智山」行き熊野交通バスで終点下車、石段を徒歩15分。 【車】国道42号線・那智臨海交差点を山側に折れ、県道43号を北西に8.5kmkm。駐車場に駐車し、徒歩15分ほど。 |
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那智山バス停がある駐車場からは長い467段の石段を登らねばなりません。(ただし、青岸渡寺の近くの有料駐車場も利用できます。)土産物店を眺めながら、ようやく登り切ると鮮やかな朱色の社殿が出迎えてくれます。その拝殿の右奥に大樟がそびえています。その昔、熊野三山造営の勅使として参った平重盛(たいらのしげもり=清盛の嫡男)お手植えのクスノキといわれます。
熊野那智大社は熊野三山の一つで、全国約4000社を数える熊野神社の本社で、世界遺産に登録されています。主祭神は熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ=イザナミノミコト)です。那智の滝(飛瀧神社)は那智大社の別宮。もともとは那智大瀧を神武東征以前から神としてこの地の住民が奉祀していたのを仁徳天皇の頃に現在地に移したと伝えます。
その後中世には修験道の聖地となり、熊野山伏・比丘尼により熊野信仰は全国に広がり、蟻の熊野詣といわれるようになります。分けても皇室の尊崇は厚く、後白河法皇は何と34回も参詣したと記録されています。
那智大社はこれくらいにして大樟に話を戻すと、大樟には根元部に大きな空洞があり、現在はその空洞をくぐるという「胎内くぐり」が行われています。大樟は、樟の精にあやかり樟霊社として祀られており、無病息災と長寿を願って護摩木に願い事と氏名を書き、空洞の中に入り護摩舎に納めます。この樟の長寿にあやかったものでしょうが、クスノキが弱らないかと心配になります。
この大楠のすぐ隣には青岸渡寺があり「タブノキ」の巨樹があります。境内には藤原秀衡が植えたといわれる「ヤマザクラの名木」(県天然)がありますが、花が咲いていない時期ですので、又の機会に紹介できればいいのですが。
(HP管理者) |
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