(和歌山県海南市) 更新:2007年4月(2)
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藤白神社のクスノキ群
藤白神社のクスノキ群は、5本の大楠が神社を囲むように繁っています。写真の中央には子守楠神社があります。
藤白神社のクスノキ群
子守楠神社背後の御神木の楠です。
藤白神社のクスノキ群
本殿前の「三代重ね石」背後の大楠です。環境省巨樹巨木林DBでは、幹周/8. 85m、樹高/15m。
藤白神社のクスノキ群・子守楠神社背後
子守楠神社の背後にある楠は根元でつながっています。子守楠神社の祭神は熊野杼樟日命(くまのくすびのみこと)で、子供の神様として知られます。
藤白神社のクスノキ群 藤白神社のクスノキ群
子守楠神社と神木である3本の楠です。 最も南側にある楠の大木。
藤白神社拝殿
明治〜昭和初期の植物学者・南方熊楠(みなみかたくまぐす)もこの神社に祈願して名を受けたといいます。
有馬皇子神社 有馬皇子墓
藤白神社内にある有馬皇子神社。悲劇の皇子・有馬皇子(ありまのみこ)を祀ります。 藤白坂への上り口にある有馬皇子の墓と万葉歌碑。
名称 : 藤白神社のクスノキ群
所在地 : 和歌山県海南市藤白466 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2007/2/10、2006/4/1 藤白神社マップ
指定 : 海南市指定天然記念物 (H10年7月1日指定)
アクセス : JR紀勢本線・海南駅下車、南に徒歩約10分。 【車】阪和道・海南ICから500m。駐車場あり。
藤白神社は、熊野古道「藤白王子」の跡でもあります。熊野古道は海南市からこの神社を通り、背後の藤白坂を越えて熊野へと向かいます。神社の由緒は古く、古代・景行天皇5年にはじまり、7世紀・奈良時代の斉明天皇が牟婁(むろ)の湯(現在の白浜温泉)に行幸の際に社殿が営まれたといいます。以後平安から鎌倉時代にかけて熊野信仰が高まる中で「熊野一の鳥居」が設けられ、熊野古道九十九王子の中でも最も格式のある五躰王子の一つでした。
 「藤白神社のクスノキ群」はクスの巨木5本からなり、説明板によると本殿前の楠は幹周10mを超え、神社南側の楠も7mを超えるとされています。
 境内には有馬皇子を祀る神社があり、近くには皇子の墓・万葉歌碑があります。有馬皇子の万葉歌碑は、有馬皇子が斉明天皇のもとに反乱の裁きを受けるため牟婁の湯(むろのゆ:現在の白浜温泉)に引き立てられたとき、道中で歌った句です。
 有馬皇子は、孝徳天皇の皇子で、舒明12年(640年)に生まれ、斉明4年(658年)に反乱を企てた罪により、この地で19歳の若さで処刑されました。石碑の和歌は万葉集の歌の中でもその劇的な生涯を歌ったものとして有名で、「家にあれば 笥(け)に盛る飯(いひ)を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る」とあります。
(HP管理者)

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