(和歌山県かつらぎ町) 更新:2020年3月(10)
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兄井鎌八幡宮のイチイガシ
環境省巨樹巨木林DBによれば、幹周/4. 32m、樹高/30m。 幹周実測値/3. 19m(地上70cmを測定)
兄井鎌八幡宮のイチイガシ
幹にはたくさんの鎌が打ち付けられていますが、けっこう新しいものが多いようです。
兄井鎌八幡宮のイチイガシ
イチイガシがご神体です。
兄井鎌八幡宮のイチイガシ
幹に打ち付けられてた鎌。柄のとれたものもありますが新しいものが多い。
鎌八幡宮とイチイガシ
諏訪明神社と鎌八幡宮の標柱。
名称 : 兄井鎌八幡宮のイチイガシ
所在地 : 和歌山県伊都郡かつらぎ町兄井476-2付近 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2020/3/12 兄井鎌八幡宮マップ
指定 : 指定なし
アクセス : 【車】京奈和道・かつらぎ西ICから県道125号を南に1.3km、左折し東に850m、「笠田東」を右折し国道480号を南に800m、「東渋田」を左折し県道13号を東に2.5km、右折し150m。道路脇に駐車スペースあり。
かって訪問したことがあるかつらぎ町三谷の丹生酒殿神社にある鎌八幡宮については紹介済みです。丹生酒殿神社にある鎌八幡宮は、もとはかつらぎ町兄井にあり地区の産土神でしたが、明治42年(1909年)同町三谷の丹生酒殿神社に合祀されました。イチイガシの大樹をご神体としています。
 今回はその兄井にある鎌八幡宮を訪問しました。合祀されたから無くなったと思っていたら、ちゃんとイチイガシの巨樹があり、多くの鎌が幹に打ち付けられていました。合祀により荒れていましたが、地元の人々が再建したそうです。
 天保6年(1835年)の「三谷荘兄居村鎌八幡記」によると、当社の神体は神功皇后が三韓出兵のとき用いたという幡と熊手で、讃岐国屏風浦(現香川県多度津町)に佐伯八幡として祀られていたが、空海が高野山を開いた時ついてきたため、イチイの木を憑代として祀ったといいます。幡と熊手は、「巡寺八幡」講の神体として永く高野山に祀られていましたが、神仏分離令により明治2年に兄井の旧鎌八幡宮に遷座し、明治42年に丹生酒殿神社に合祀された際、同社に納められました。巡寺八幡のもう一つの御神体であった弓矢と鉾は、高野山の霊宝館に保存されています。巡寺八幡講の詳しい説明が高野山霊宝館のHP似合ったのですが、今は無くなっていました。
 香川県多度津町の海岸寺のHPに「熊手八幡宮」の縁起としてこの兄井鎌八幡宮が出てきます。
(HP管理者)

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