(兵庫県朝来市) 更新:2013年11月(15)
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久世田の大イチョウ
環境省巨樹巨木林DBによれば、幹周/5. 25m、樹高/25m。
久世田の大イチョウ
田んぼの真ん中に大きな社叢として残っています。夏というのに水田を渡る風が心地よく感じました。
久世田の大イチョウ
大イチョウの後方は見渡す限りの水田です。
久世田の大イチョウ
古いイチョウにはよくある「乳」(にゅう・チチ)と呼ばれる気根が20数個もあるといいます。
久世田の大イチョウ
俵米神社 俵米神社の額がかかった鳥居と小祠。
加納ヶ丘陵と大イチョウの説明板
加納丘陵 表米
 親王の由来の
 説明板
名称 : 久世田の大イチョウ
所在地 : 兵庫県朝来市和田山町久世田456付近 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2013/8/17 久世田の大イチョウ マップ
指定 : 朝来市指定天然記念物
アクセス : JR播但線・竹田駅から全但バス生野行きで久世田下車、西に徒歩約3分。 【車】北近畿豊岡道・和田山ICから国道312号を南に3.7km、右折し200m。駐車スペースあり。
俵米神社という小さな神社の境内に久世田の大イチョウはあります。この地(加納丘陵)は、但馬一円に勢力を張った日下部氏(くさかべし)が遠祖として崇拝する表米(ひょうまい)親王の墓(円墳)があるとされています。
 表米親王は、孝徳天皇の皇子とされていて、新羅の軍が日本に攻めてきた時に大将軍となって、丹後・白浜の浜で数千艘の軍船を率いて戦った人物。しかし嵐のために大苦戦となり、親王の船もまさに壊れ砕かれようとしたときに、無数の鮑(あわび)が海底から塊となって親王の船を支え、親王の軍を助けて親王軍は大勝利したといいます。
 その子孫である日下部氏はこのことから鮑を食べないということです。日下部氏は戦国大名・朝倉氏の祖先でもあります。
 大イチョウは2mを越える乳(気根)を垂らしており、これを撫でると子宝を授かり、母乳にも恵まれるといわれていました。イチョウの気根と乳の話は各地で残っていて、粉ミルクのなかった時代には、母乳が出ることが子育てにはいかに大切なことだったかがよくわかります。
(HP管理者)

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No.698