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大乗寺は別名「応挙寺」とも呼ばれ、江戸時代の天才画家・円山応挙とその一門の襖(ふすま)絵など165面(すべて重文)が残されていることで有名です。但馬の片田舎(失礼)のお寺に円山応挙の絵が残されていることを知ったのは大学時代で、旧浜坂町諸寄にクラブの合宿にきたときのことでした。顧問だった大学の先生が「近くのお寺に応挙など円山派の絵がたくさんあるので、ちょっと見学してくる。」と言って出かけたことでこのお寺の存在を知りました。
それから時はずいぶん流れましたがようやく訪問がかないました。暑い暑い真夏の午後、汗をふきふき襖絵の解説を聞きました。円山派の障壁画も含めて30分近くはかかりましたが、ゆっくりと1枚づつ説明をしていただきました。応挙の襖絵だけはデジタル化された模写になっていました。
大乗寺は天平17年(745年)行基菩薩による開山に始まります。現在は高野山真言宗の寺院です。収蔵品を見ることができるデジタルミュージアムがネットで公開されています。
大クスは駐車場からの石段を登り、山門をくぐるとすぐ左手にあります。大クスの周りには綱が張られ保護がされており、大きく張った根元付近は苔むして樹齢を感じさせてくれます。境内には客殿前のクスやイチョウの大木もあります。
(HP管理者) |