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阿倍野区の自宅から住吉大社まで散歩に行く途中に、「七ツ辻と閻魔地蔵尊」と「生根神社」があります。その生根神社にはご神木になっている「モチノキ」があり、境内全体が社叢として大阪市の保存樹林に指定されており、その代表格がこのモチノキです。
生根神社のご祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)で、創立年代は不明ですが、延喜式神名帳に記載のある古社です。豊臣時代には淀君の崇敬社として、片桐且元が奉行をして現在の本殿が造営・寄進されたそうです。また別名「奥の天神」とも呼ばれますが、これはすぐ南にある住吉大社の奥の天満宮ということだそうです。
モチノキとクロガネモチは見分けが難しいのですが、どうやらクロガネモチのようです。住吉大社には「千年楠と夫婦楠」があります。
生根神社から北に100mほど、阪堺線の踏切を越えた所に「七ツ辻と閻魔地蔵尊」があります。現在は七叉路ですが、もとは六つの道が合わさる場所だったそうです。「六道の辻」(ろくどうのつじ)と呼ばれ、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六つの道、すなわち、あの世とこの世をへだてる境界、“冥界への入口”として恐れられていました。
この住吉の閻魔地蔵尊の本尊は、閻魔(えんま)大王の姿をした石造りの座像で、外見は恐ろしいですが、心は優しい地蔵菩薩です。2013年4月には市の文化財に指定されました。、
住吉大社界隈はチンチン電車(阪堺線)も含め、昔の大阪の風景が残る地域で、私の普段の散歩コースとしてはもってこいです。
(HP管理者) |