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家原寺(えばらじ)は、奈良時代の高僧・行基(ぎょうき)の生誕地で「知恵の文殊さん」で知られています。訪問した日はちょうど受験シーズンのまっただ中でしたので、多くの参拝者があり、本堂の壁・柱・欄干は合格祈願のハンカチで埋め尽くされていました。
慶雲元年(704年)行基37歳の時、「もとの生家を掃き清めて仏閣となす」と「行基年譜」に記されており、行基建立寺院の第一号であります。叡尊が寛元3年(1245年)に再興し、行覚が正和5年(1316年)菅原寺(大和)の本記をもとに「行基菩薩行状絵伝」(絹本着色、三幅、重要文化財)を描かせて行基を顕彰し行基信仰を推進しました。現在は高野山真言宗に属し、本尊は文殊菩薩です。
ヤマモモは本堂の東にある薬師堂の前にあり、堺市の保存樹木に指定されています。幹周3.19mですから環境省が規定する巨樹ギリギリの大きさですが、ヤマモモとしてはかなり大きい方です。
15年ほど前に来たときと違い境内にはこのヤマモモ以外には余り樹木がなく、一昨年の台風の影響かなと思われます。私事ですが、受験と言えばもう50年以上前のことになります。高校は志望校に合格したものの、大学受験は大苦戦、苦い思い出ばかりです。あの時神頼みしなかったからかな。
(HP管理者) |