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「祇園枝垂れ」、「祇園の夜桜」とも呼ばれ京都を代表する桜として有名です。枝垂れ桜は八坂神社の東側にある円山公園の中央にあり、土が盛られた上に枝を四方に広げています。訪問した当日は桜満開の土曜日とあって京都周辺は大変な人出。ご覧のようにちょっと桜から離れると人ばかり写ってしまいます。
上の写真の石碑によると、この枝垂れ桜は、八坂神社が祇園感神院と呼ばれていた頃、その坊の一つ宝寿院の庭にあったものとされています。初代の桜は樹齢二百余年、根廻り約4m、高さ12mに及び、明治の中頃には盛観を極めたといわれています。現在の桜は、右京区の植木職人・十五代佐野藤右衛門氏により、昭和初年に種子を採って育てられた二代目で、初代の桜が枯れた後の昭和24年に寄贈され移植されたものです。ゆえに樹齢は90年ほどです。
このサクラの正式な名称は「一重白彼岸枝垂桜」といい、桜の種類の中では最も長寿なもの。残念ながら現在の状況は、満開でもご覧のように桜の上部には枯れ枝が目立ち、本で見るようなかっての素晴らしい満開とはいかないようです。
この桜と姉妹の桜が京都府井手町の地蔵院の枝垂れ桜で府の天然記念物になっています。
(HP管理者) |