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全長寺の開基は、文明元年(1469年)阿弥陀如来を本尊とする浄土宗の一宇を開いた僧・全長で、当時は寺号を「全長坊」と称していました。大永6年(1526年)全長は示寂(じじゃく、高僧が亡くなること)を前に禅門に帰依し、慶長2年(1597年)全長の意を受けた頤正和尚により、山号を久澤山、寺号を全長寺と改め曹洞宗寺院として開山されました。
賤ヶ岳の戦いで亡くなった毛受兄弟の菩提寺としても有名ですが、最近は「あじさい寺」としても有名で、境内には50種、1000株といわれる紫陽花が植えられています。住職の平家芳雄師が約25年前にあじさいの植え付けを始め、村の活性化を願い、また境内の美観のために植えつづけたそうです。
訪問した日はちょうど満開の時期で、平日だったのにもかかわらず多くの観光客が来られていました。一本スギは駐車場の前にあり、スギの周囲には多くのあじさいが植えられていました。市保存樹の標識には「樹齢約500年、幹周囲5.8m、樹高30m」とあります。
大スギとあじさいを同時に見ることができ、とても得をした気分。近くには「草岡神社のスギ」、「意波閇神社のスギ」があります。
(HP管理者) |