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先日いただいた滋賀県緑化推進会の資料の中に、今年1月の「長光寺のハナノキ」の治療の新聞の切り抜きが入っていました。そこで今回はその「長光寺のハナノキ」を訪ねてみました。猛烈な暑さの夏も去ってやっと涼しくなった10月に近江八幡市を訪問しました。長光寺には八幡堀と日牟禮八幡宮のムクノキ・青根天満宮のスギを見てからの訪問となりました。
無人駅の近江鉄道・武佐駅から南に10分ほど歩くと東海カーボンの工場の隣に長光寺がありました。境内にはいるとハナノキを写生している方がおられたので、おじゃまにならないように写真を撮ることにします。木はかなり治療の跡があり、痛々しくもあります。囲いも従来の石囲いから更に遠巻きに保護のためのロープが張られています。
長光寺は「安産の仏様」として信仰を集めており、「花の木寺」とも呼ばれています。お寺は推古天皇の頃に聖徳太子によって建てられたという真言宗の名刹です。「ハナノキ」は聖徳太子さまがお妃の平産をよろこび、長光寺を建立したときに植えられたものと伝わっています。
本来、ハナノキは寒冷地の湿潤な場所にしか生えないといわれていますが、長光寺のハナノキはこのような山麓の丘のような地に生えており、さらに日本で最南端のハナノキという貴重なものです。また、近くには「愛の神のカゴノキ」があります。
(HP管理者) |