● |
瀧原宮(たきはらのみや)は、皇大神宮(内宮)の別宮(べっくう)で、天照坐皇大御神御魂を祀ります。瀧原宮と瀧原竝宮(たきはらのならびのみや)が鎮座しており、瀧原宮にはその和御魂(にぎみたま)、瀧原竝宮には荒御魂(あらみたま)が祀られていると考えられています。
別宮とは、正宮(本宮)に対する別宮(わかれのみや)であり、正宮に続く重要なお宮です。古くは天皇陛下の勅書により、のちには官符をもって、官号を宣下された神社だけが官号を称しました。現在神宮には別宮が14箇所あります。
鎮座の由緒は古く、「倭姫命世記」によれば2000年前にまでさかのぼるそうです。垂仁天皇の皇女・倭姫命(やまとひめのみこと)が御杖代(お使い)として皇大御神を奉戴し、御鎮座の地を求めて、宮川下流の磯宮からこの地においでになり、二宇の宮殿を造立されたのが起源とされます。その後再び伊勢の方に向かわれたそうです。
神域は広く44ヘクタールにも及び、樹齢数百年の杉の木立に囲まれています。600mに及ぶ参道の両側には幹周5mを超す大杉が林立し伊勢神宮内宮と比べても遜色ありません。
中でも最大の杉は参道を入って50mほどの右側奥にあり、幹周/8.87mと環境省巨樹巨木林DBにあります。近くには「宗林寺のしだれ桜」があります。
(HP管理者) |