(三重県尾鷲市) 更新:2016年6月(7)
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尾鷲神社の大楠
環境省巨樹巨木林DBによれば、(南)幹周/10. 20mm、樹高/25m、(北)幹周/9. 50m、樹高/22m。
尾鷲神社の大楠
右が南株、左が北株です。やはり南株の方が大きいようです。樹齢は1000年以上と推定されます。
尾鷲神社の大楠
北株には大きな瘤があり、そこにもしめ縄が巻かれていました。
尾鷲神社の大楠
大クスは道路に大きくはみ出しており、交通の邪魔になるからと切られないかと心配です。
尾鷲神社の大楠
尾鷲神社の大楠
南株の根元ですが、大きな根張りにより北株とくっついています。
尾鷲神社の大楠・北株
「夫婦楠」との立て札があります。「良縁・子宝伝承」とも。大きな瘤はお腹が大きくなった事なのかな。
尾鷲神社の大楠
本殿背後の大楠で、環境省DBでは、幹周/9.00m、樹高/25mとされています。
尾鷲神社社殿 社殿
説明板 説明板
名称 : 尾鷲神社の大楠
所在地 : 三重県尾鷲市北浦町12-5 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2016/3/30 尾鷲神社マップ
指定 : 三重県指定天然記念物 (S12年11月12日指定)
アクセス : JR紀勢本線・九鬼駅から東に約700m、徒歩13分。 【車】紀勢道・尾鷲北ICから東に約900m。神社の駐車場があります。
創始については、宝永(1707年)・安政(1854年)の大地震による大津波で古文書が流され不明ですが、社伝には大宝年間(701〜703年)に武速須佐之男命(素戔鳴尊)を勧請したと伝えられています。
 毎年2月1日から5日までの5日間行われる尾鷲神社の祭礼「ヤーヤ祭」は奇祭として有名です。白装束の男衆が狭い通りで激しくぶつかり合い、豊漁と豊作を祈願するもので、また「垢離かき」という清めの儀式は、2月の寒風の中素っ裸の男性達が海に入るというもの。聞くからに寒そうです。350年の歴史がある伝統のお祭りです。
 大楠は境内に3本あり、1本は本殿背後にあるため根元に近寄ることができません。残る2本は鳥居の左手に根元を接してそびえており、道路に大きく枝を伸ばしています。紀州藩が寛永13年(1636年)に調べた奥熊野山林御定書によれば、「大宝天王‥‥ 一楠廻壱丈九尺 廻壱丈八尺」とあり、当時すでに幹の周囲が6mもあったそうです。
 大楠は「夫婦楠」ともいわれているようで、北株にある大きな瘤はお腹が大きくなった(妊娠)ことを想像させるようで、樹コブに触れると「良縁と子宝伝承」に恵まれることが樹の前の立て札に書かれていました。
(HP管理者)

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