(三重県名張市) 更新:2016年2月(15)
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無動寺のカヤ
幹周を実測すると4. 88mで、樹高は目測で20mほどです。環境省巨樹巨木林DBには未登録です。
無動寺のカヤ
根元は大きく広がっており、苔が樹肌を彩り、なかなか素晴らしいカヤの巨樹です。
無動寺のカヤ
手前に「南無大師遍照金剛の旗が立っており、写真に入ってしまいます。
無動寺のカヤ
左の建物は閻魔堂。幟(のぼり)の後方に隠れるようにカヤノキがあります。
無動寺本堂 本堂(左)と護摩堂(右)
名称 : 無動寺のカヤ
所在地 : 三重県名張市黒田902 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2015/11/3 無動寺マップ
指定 : 指定なし
アクセス : 近鉄大阪線・名張駅からコミュニティバス・ナッキー号「国道瀬古口」方面行きで「中才」下車、北西に約700m、徒歩約10分。 【車】名阪国道・上野ICから国道368号を南に12.6km、里交差点を西に折れ県道57号→80号を約4km、勝手神社参道のプレートがある交差点を右折し600m。
名張市黒田と聞くとすぐに荘園研究で有名な「黒田荘」が思い出されました。平安時代、貴族・寺社が全国各地に荘園を拡大した時代に、「黒田荘」は奈良東大寺の「板蠅の杣地」(いたばえのそまち)として東大寺が支配し、東大寺領最大の荘園となります。13世紀末の弘安年間、黒田荘下司であった大江一族が「悪党」として東大寺の荘園支配に反抗し、以後戦国期まで悪党と東大寺の戦いが続くことになります。
 膨大な量の「東大寺文書」(国宝)に、これらのことが歴史資料として残されていますが、この「東大寺文書」は東大寺の歴史や仏教文化だけでなく、日本の政治、社会、文化などの各分野の歴史とも深くかかわる貴重な史料群です。
 無動寺は真言宗醍醐派で、本尊は不動明王(国重文)。名張市市域きっての古刹で、平安時代初期の弘仁年間(810〜814年)に嵯峨天皇の勅願により空海が開基したといわれます。
 カヤの木は閻魔堂の横にあり、木の前には四国88箇所お砂踏み霊場があり、「南無大師遍照金剛」の幟が取り巻いています。カヤの木は幹周5m足らずですが、痛みもなく苔をまとった美しい姿をしています。境内には他にもタラヨウの巨木があったのですが、大分痛んでいたので切られたようです。
(HP管理者)

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No.1173