(岐阜県岐阜市) | ●更新:2018年4月(5) |
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●幹周/1. 5m、樹高/8.1 m。ご覧のように幹は株立ちですから最大株の幹周かと。 | |
●中将姫誓願桜は樹齢1200年以上といわれる山桜の変種で、大変貴重な種類の桜です。 | |
●花の色は純白色で、花弁が20~32弁あるという非常に珍しい桜です。(拡大) | |
●同種の桜は他には確認されておらず、 プルヌス・フロリドラ・ミヨシの学名が与えられています。(拡大) | |
●中将姫が植えたという伝説も頷ける、純白の美しい八重桜です。 | |
●花もたっぷりとあり、本当に素晴らしい桜です。学名の「ミヨシ」は東京帝国大学の三好学博士にちなみます。 | |
●中将姫誓願桜の左後方が願成寺本堂です。 | |
●中将姫誓願桜の由来。中将姫との縁(えにし)が書かれています。 |
● | 名称 : 中将姫誓願桜 | |
● | 所在地 : 岐阜市大洞1-21-2 | ○地図リンク提供:マピオン |
● | 撮影日 : 2018/4/2 | |
● | 指定 : 国指定天然記念物(S4年4月2日指定) | |
● | アクセス : JR岐阜駅から岐阜バス大洞緑団地行きで「光輪公園口」下車、南東に500m、徒歩10分。 【車】東海北陸道・関ICから国道248号を西に2.5km、「山田」を左折し国道156号を南に1.8km、「芥見長山」を左折し東に2.3km。駐車場あり。 | |
● | 中将姫誓願桜がある願成寺は、真言宗智山派の寺院で、山号は如意山。 本尊は十一面観音で 美濃三十三観音霊場第16番礼所です。 奈良時代のこと、皇位を巡る壬申の乱(672年)のとき、村国男依が大海人皇子側で大功を立て、観音小像をいただきました。男依は観音小像を安置するお堂を建てましたが、白山を開いた泰澄が来たりて寺を建て、大洞山清水寺と名付けました。 聖武天皇の御代、願成寺と改称され、伽藍の造営を命じられた行基は1mほどの十一面観音橡を造って、今まで祀っていた観音小像と仏舎利をその胎内に収め、これを本尊として七堂伽藍を造営したとのこと。(願成寺の由緒) 中将姫は奈良時代に当麻寺(たいまでら)で出家し、当麻曼荼羅を一夜で織り上げたと伝えられています。藤原豊成(鎌足の曾孫)の娘として生まれた中将姫は、あまりにも美しく賢かったため、継母は夫豊成の目を盗んで執拗に姫をいじめるようになりました。生命の危機にさらされた中将姫は、都をのがれ、諸国を彷徨(さまよ)うことになります。 中将姫誓願桜は、各地を転々とする中将姫が重篤な婦人病に倒れたとき、願成寺の観音菩薩に祈願すると平癒したことから、後世の女性の守護を祈って植えたとされています。 2017年には二世樹が中将姫伝説のふるさと「当麻寺」(奈良県葛城市)に植えられました。しかし美しい桜ですね。純白で八重の山桜という非常に珍しい品種です。中将姫はいったいどこから持ってきて植えたのでしょうか。 (HP管理者) |
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No.1580 | ||