(山梨県富士吉田市) 更新:2010年8月(10)
(おむろせんげん) 巨樹と花のページ・トップ  都道府県別リスト  樹種別リスト

小室浅間神社のカツラ
小室浅間神社本殿右奥にある大カツラ。現地説明板では、幹根境周/13. 3m、樹高/28. 5m、樹齢/推定600年。
小室浅間神社のカツラ
南北朝時代に鎌倉で討たれた大塔宮護良親王の首級をこの樹の根元に葬ったと伝えます。
小室浅間神社のカツラ
根元から10幹に分岐しており、最大の幹は、幹周/4. 42mあります。
小室浅間神社のカツラ 小室浅間神社のカツラ
主幹があった所には小さな祠が。 10本の幹が林立している様がよく分かります。
小室浅間神社の富士山溶岩流原形
本殿裏に残る富士山溶岩流原形。かっては富士北麓各所で見られましたが、開発などのため現在ではここに残るものが唯一のもとなっています。黒いゴツゴツした岩肌が溶岩流のすごさを伝えています。
小室浅間神社本殿
神社本殿。左に大きなイチョウの木があります。根が良く発達しています。右奥が大カツラ。
名称 : 小室浅間神社のカツラ
所在地 : 山梨県富士吉田市下吉田5221 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2010/8/11
指定 : 富士吉田市指定天然記念物 (S44年3月4日指定)
アクセス : 富士急行・下吉田駅で下車し、南に徒歩10分。 【車】中央道・河口湖ICから北東に4.9km。
社伝によれば延暦12年(803年)征夷大将軍・坂上田村麿(さかのうえのたむらまろ)が東征の折り、この地で秀麗なる富士の山容を拝して戦捷を祈願し、4年後の大同2年(807年)その神護を謝し社殿を草創したといいます。
 社号は幕末までは「下宮浅間」、「冨士下宮浅間宮」と称されていましたが、明治になり現在の小室浅間神社に改称されました。地元では「下浅間(しもせんげん)」として親しまれています。祭神は、浅間神社は全て木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)です。毎年9月19日に行われる礼大祭の流鏑馬(やぶさめ)祭りは有名です。
 カツラの木は、南北朝時代、後醍醐天皇の皇子・大塔宮護良親王(もりながしんのう)の首級を雛鶴姫が鎌倉から負って落ちのび、この樹の根元の葬ったという伝説があり「大塔宮桂の古蹟」という木柱がカツラの前に立っています。カツラの背後には黒々とした富士山溶岩流が迫っていました。
(HP管理者)

BACK 巨樹と花のページトップへ NEXT
(天祖神社の夫婦イチョウ) (棚頭産神社の二本杉)
     
山梨県  カツラ   新日本名木100選
     
No.383