(東京都世田谷区) 更新:2012年8月(5)
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善養寺の大カヤ
現地説明板では、幹周/6m、樹高/18mですが、環境省巨樹巨木林DBによれば、幹周/5. 42m、樹高/20m。
善養寺の大カヤ
見上げると所々に空洞があります。相当の樹齢の古木ですが葉をいっぱいに茂らせています。
善養寺の大カヤ
境内は高齢者グループの名所ハイキングの人たちでいっぱいでした。どうしても写真に入ってしまいます。
善養寺の大カヤ
大カヤの手前には玉川の精・河童のたま坊の像があるのですが、天気が良すぎて影になりうまく写ってません。
善養寺門前 山門、石像が迎えます。
善養寺本堂 本堂。奈良の唐招提寺を模したもの。右には大賀ハスが。
名称 : 善養寺の大カヤ
所在地 : 東京都世田谷区野毛2-7-11 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2012/7/10 善養寺マップ
指定 : 東京都指定天然記念物 (S39年11月21日指定)
アクセス : 東急大井町線・等々力駅下車、南に徒歩15分。
前回紹介の「玉川神社のとっくりクス」から東急・等々力駅を挟んで「善養寺の大カヤ」があります。真言宗智山派の寺院で善養密寺ともいいます。本尊は大日如来座像で、開山は江戸時代初期・慶安5年(1652年)祐栄阿闍梨によります。昔深沢村からここに移されたそうです。
 訪問してびっくりしたのは大きな武人などの石像が参道に沿ってどっかと置かれていたことです。大阪羽曳野・野中寺の朝鮮人物石像と似ているなと思いました。
 大カヤは山門を入った右手の本堂前にあり、根元には大きな空洞も見られますが、そんなに影響はなさそうです。説明板によると、「本堂前に立っているカヤは高さ約18m、幹囲約6mの雌株で、稲城市の『高勝寺のカヤ』に次ぐ規模です。立地から、南からの風を受けることが多かったため、枝が北へ大きく張り出しています。樹冠下部の枝葉がしだれ、見ごたえがあります。」とのこと。
 お寺でいただいた絵はがきには、「このカヤには伝説があります。昔富豪の娘が富士山を見に多摩川辺に遊びにきたところ、親子の沢ガニが懇願して『今宵大雨が降ります。洪水となり私たちは品川沖に流されてしまいます。どうか高台に助けて下さい。』とお姫様にすがりました。お姫様は沢ガニの親子を高台に移してあげたところ、その夜半豪雨があり、川は洪水となりました。翌日沢ガニの親子は『これは北国の鳥が持ってきたカヤの実です。信仰の木といわれています。お礼に差し上げます。』と、カヤの実をお姫様に渡しました。これを蒔いたところこの大きなカヤノ木になりました。」とあります。
(HP管理者)

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No.553