(高知県本山町) 更新:2020年12月(3)
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吉延の大杉
大杉】 環境省巨樹巨木林DBでは、幹周/7. 90m、樹高/39m。 幹周実測値/8. 66m
吉延の大杉
大スギの周囲を石仏群が取り囲んでします。左の建物は阿弥陀堂。
吉延の大杉
腐朽や枝折れのない非常に健康な大スギです。「オンドリ杉」の名前がありました。
吉延の大杉
大杉の根元にはコブがあります。直幹のスギはどれも同じような形状ですが、コブはいいアクセントです。
吉延の大杉
阿弥陀堂(右)と石仏を納めたお堂の間に大スギはあります。

吉延の乳銀杏
【乳銀杏】 これは阿弥陀堂の前にある「乳銀杏」です。無数の乳(気根)が垂れています。
吉延の乳銀杏
【乳銀杏】 逆光に浮かぶ枝から垂れた乳銀杏の乳です。
吉延の乳銀杏
【乳銀杏】 イチョウの根元にはひこばえが。
吉延の乳銀杏
【乳銀杏】 乳は枝からだけではなく主幹からも無数に垂れています。
吉延の乳銀杏
乳銀杏】 枝が大きく横に伸びていますね。
オリドの大杉・乳銀杏
「オンドリ杉」と説明板にありますが、左の標柱には「オリドの大杉・乳銀杏」と書かれています。
阿弥陀堂 阿弥陀堂。後方に大杉が見えます。
名称 : 吉延の大杉、乳銀杏
所在地 : 高知県長岡郡本山町吉延394付近 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2020/10/13 吉延の大杉マップ
指定 : 本山町指定天然記念物(S47年2月22日指定)
アクセス : 【車】高知道・大豊ICから国道439号を西に8.8km、左折し県道267号を1.9km、左折し100m。道路脇のスペースに駐車しました。
国道439号線から南に樫の川沿いに進み、左折し少し登ると仁井田神社があり、その前に阿弥陀堂があります。阿弥陀堂と石仏を納めたお堂の間に大杉が立っています。説明板では直径250cm(幹周に直すと7.85m)、実測では8.66mありました。
 説明板では「オンドリ杉」とありますが、すぐ横の標柱には「オリドの大杉」とあります。小字名がオリドなので「オリドの大杉」が正しいのではないかと。
 このあたりは延暦(えんりゃく)新道と呼ばれる西暦795年に開通した官道沿い。かっては土佐藩主・山内公の参勤交代道だったこともあり、大杉近くには隊列が休憩をする「大休場」まであったといいます。
 大杉の周囲には石仏が数多く並べられています。石仏は江戸時代から明治時代ものが中心で、中世に遡る古いものはないようです。首のないものもあり、これは明治初めの廃仏毀釈の影響かと。
 阿弥陀堂の前には乳銀杏があります。幹と枝に乳(にゅう:気根のこと)をいっぱい垂らせています。特に枝の乳はとても素晴らしい。幹周は4m足らずでしょうが、乳が魅力のイチョウの巨木です。 
(HP管理者)

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