(徳島県石井町) 更新:2017年12月(17)
(さん) 巨樹と花のページ・トップ  都道府県別リスト  樹種別リスト

産神社のクスノキ
環境省巨樹巨木林DBによれば、幹周/4. 20m、樹高/18m。 幹周実測値/4. 63m。手前はイチョウです。
産神社のクスノキ
後のイチョウも結構大きいですね。
産神社のクスノキ
産神社社殿 産神社社殿
印石 石井町指定文化財の「印石」2枚。基準線が刻まれています。
印石説明板 「印石」の説明板
名称 : 産神社のクスノキ
所在地 : 徳島県名西郡石井町藍畑字東覚円729 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2017/11/27 産神社マップ
指定 : 指定なし
アクセス :  【車】徳島道・藍住ICから県道1号を北に900m、左折し県道14号を3.9km、左折し県道34号を南に2.7km、右折し150m。境内に駐車スペースあり。
高畑西島八幡神社から次の訪問地を目指していると大きな樹冠が見えたので寄り道をしました。さほど大きなクスノキではなかったのですが、「印石」という珍しい文化財が境内にありましたので、クスの巨樹と共にとして取り上げました。
 暴れ川であった吉野川周辺には洪水に関する遺跡が多くあります。「印石」もそのひとつで、洪水対策として住民が築いた堤にまつわる遺跡です。「印石」は産神社の鳥居横にあり、高さ1.3mほどの青石製の2枚の石柱と説明板があります。
 氾濫防止のために築かれた堤防の高さをめぐる川の両岸の対立を静めるために設置された石柱で、高さが1m程の所に線が一本刻まれているのが特徴です。嘉永6年(1853)、堤防をもっと高くしたい本村地区の住民が中州地区の住民に断りもなく堤防にさらに土を盛ったため、両地区間で争いが再発しました。時の郡代は、今後同様の争いが起こらないようにと、「印石」と刻まれた石柱に堤防の高さを示す線を彫り、堤防の各所に埋め込んだのが現在に残る印石です。
 さてクスノキは神社社殿の西側にあり、イチョウの巨木とその幹周を競っています。幹周実測値は4.63mでクスノキとしてはさほどの巨樹ではありませんが、吉野川流域のことですから巨樹に育つことでしょう。吉野川の氾濫は災害と共に肥沃な大地を提供してきたので、今でも多くの巨樹が存在します。
 近くには「天神のイチョウ」、「矢神のイチョウ」などの巨樹が存在します。
(HP管理者)

BACK 巨樹と花のページトップへ NEXT
(高畑西島八幡神社のクスノキ) (天満神社前のクスノキ)
     
徳島県  クスノキ   新日本名木100選
   
No.1552