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名称 : 角力取山の大松 |
樹種 : クロマツ |
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所在地 : 岡山県総社市岡谷283 |
○地図リンク提供:マピオン |
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撮影日 : 2018/10/2 |
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指定 : 岡山県指定天然記念物 (S47年12月9日指定) |
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アクセス : 【車】岡山道・岡山総社ICから国道180号を西に1.5km、「国分寺口」を左折し国道429号を2.3km、右折し旧山陽道を200m、左折し150m。駐車場スペースあり。 |
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大松のある角力取山古墳は、1辺約35m・高さ約5mの方墳で、採取された埴輪片から5世紀頃の築造と推定されています。総社市の指定史跡になっており、古墳名の「角力取山」は、戦前まで古墳の西側で行われていた奉納相撲に由来します。
埋葬施設の発掘は行われておらず、墳丘の埴輪片が確認されています。すぐ近くには墳丘長が282mもある全国第10位の巨大前方後円墳・作山古墳(つくりやまこふん)があります。造山古墳などの巨大古墳が存在することから、この地が古代吉備の中心地であったことは確かです。またすぐ北側を旧山陽道が東西に通じており、この古墳と大松は街道を行き来する人たちの目印であったことでしょう。
「岡山の巨樹」によれば、かってこの場所には五本の大松があったそうですが、3本は落雷で枯れ、1本は切られ、今は1本だけになったそうです。この場所は御崎神社のお旅所であったそうで、秋祭りには古墳西側で相撲が盛大に行われたといいます。相撲は大正7年まで続きました。
全国的にも貴重なクロマツの巨樹で、古墳と共に大事に保護していただきたいものです。また古墳の方でも、巨大方墳としては非常に貴重な存在です。堺市に近い阿倍野区に住んでいるので、百舌鳥・古市古墳群の古墳はほとんど見てきましたが、方墳は数える程でした。
(HP管理者) |
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