(和歌山県高野町) | ●更新:2019年9月(7) |
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●環境省巨樹巨木林DBによれば、幹周/4. 06m、樹高/35m。 幹周実測値/4. 92m。 | |
●相ノ浦丹生神社境内の説明板によれば、幹周/5. 23m、樹高/35m。 | |
●トガサワラは絶滅危惧II類(VU)になっている貴重な日本固有の品種です。 | |
●トガ(ツガ)とサワラの「合いのこ」と思っていたら、「トガサワラ」というれっきとした一つの品種でした。 | |
●とても珍しい種類の木で、紀伊山地の一部と高知県の一部にしか生育していないそうです。 | |
●トガサワラはマツ科に属しますので、マツのようにまつぼっくり(球果)が落ちています。 | |
●トガサワラの葉です。 | |
●県指定天然記念物「丹生神社のトガサワラ」の説明板。 | |
●相ノ浦丹生神社社殿 |
● | 名称 : 丹生神社のトガサワラ | ●樹種 : トガサワラ |
● | 所在地 : 和歌山県伊都郡高野町相ノ浦138 | ○地図リンク提供:マピオン |
● | 撮影日 : 2019/5/24 | |
● | 指定 : 和歌山県指定天然記念物 (H27年11月5日指定) | |
● | アクセス : 【車】高野山大門交差点から国道を南に300m、右折し国道480号を南に6.5km、左折し1.4km。小学校跡地に駐めました。 | |
● | 説明板によれば、トガサワラはマツ科トガサワラ属に属する常緑針葉樹で、日本にしか生育しない固有種。「トガサワラ」という名前の由来は、葉がツガ(トガ)に似て、材質がサワラに似ているためだといわれています。 現在、紀伊半島の中南部と、高知県東部東部の魚梁瀬地方の限られた地域に分布する希少な樹木です。奈良県吉野郡川上村では「三ノ公川トガサワラ原始林」が国の天然記念物に指定されています。分布域が狭く、もともと個体数の少ないトガサワラですが、現在、レッドデータブック作成のための調査では個体数は約1,000本と推定され、絶滅危惧II類(UV)に指定されています。 学問上での「トガサワラ」の発見は、1893年(明治26年)のこと。地元では古くから「トガサワラ」の名で知られた木でしたが、当時、東京農科大学の大学院生であった白澤保美氏が奈良県吉野地方に向かった際に、この標本を持ち帰ったのがきっかけとなり、2年後にこれをツガ属の新種として発表しました。 三重県熊野市の大又国有林に幹周/6.05mの大木があると環境省巨樹巨木林DBに登録されていますが、簡単に訪問できるトガサワラの巨樹はこの「丹生神社のトガサワラ」だけのようです。貴重な1本ですから大事にしていただきたいものです。 相ノ浦丹生神社の主祭神は丹生都比売命ですが、勧請された時期は不明です。かっては40数軒ほどあった相ノ浦集落も、今では10軒ほどまでに減少してしまいました。でもかっての旧相ノ浦小学校の校舎がまだ残っていました。 (HP管理者) |
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(奥の院の大杉林) | (上花園神社のスギ) | |
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No.1942 | ||