(奈良県大淀町) 更新:2016年7月(4)
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地蔵のムクノキ
環境省巨樹巨木林DBによれば、幹周/6.19m、樹高/15m。 実測幹周値/7.10m。
地蔵のムクノキ
右の石灯籠の側面には「愛宕山 地蔵尊」と彫られています。
地蔵のムクノキ
右方向に伸びる主幹が途中で切られています。
地蔵のムクノキ
地蔵のムクノキの全体写真。右に道路を下ると世尊寺に出ます。
地蔵のムクノキ
ムクノキの前面の根元。大きな腐朽はないようです。
地蔵のムクノキ
小祠とは反対側の幹の根元です。
地蔵のムクノキ
名称 : 地蔵のムクノキ
所在地 : 奈良県吉野郡大淀町比曽684付近 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2016/5/5 地蔵のムクノキ マップ
指定 : 指定なし
アクセス : 【車】国道24号「三在」交差点から国道370号を東に12km、比曾口交差点を左折し県道222号を北に2.5km、世尊寺前を左折しすぐに右折して、北に300m。
ネットの情報には無いムクノキの巨樹です。環境省巨樹巨木林DBには登録があり、どこにあるのかとGoogle Earthで調べたら、世尊寺(せそんじ)の北300mほどの所にありました。世尊寺は現在は曹洞宗の寺院ですが、かってここには旧比曾寺があったとされ、境内は国の史跡に指定されています。
 境内には東西両塔跡の礎石が残り、東塔は聖徳太子が、西塔は推古天皇が建てたと言われています。比曾寺は飛鳥時代(7世紀後半)には存在していたと推測されていますが、戦乱で荒廃し、現在の世尊寺は江戸時代に復興されたものです。
 旧比曾寺東塔(三重塔)は現存しており、1594年に豊臣秀吉が伏見城に移し、さらに1601年には徳川家康により園城寺(三井寺)に移されており、現在では国の重文に指定されています。
 地蔵のムクノキはこの世尊寺の北300mほどの所にあり、幹周7mを超す巨樹でした。ただ大枝が切られており、樹冠が少し寂しくなっています。写真を写しているとご近所の女性が通りがかり、「枝が枯れてきて危険になったので、しかたなく切りました」と話してくれました。それでも根元は堂々としており、保護のため天然記念物などへの指定も考えて欲しいものです。
(HP管理者)

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No.1262