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左に天満宮と彫られた石碑、右に河上神社と彫られた石碑があり、神門をくぐると天神川に架かる石橋があります。石橋を渡り鳥居をくぐると祭殿へ石の参道の左側にイブキの古木があります。幹周3.3mほどですから巨樹といっても驚くほどの樹ではありませんが、ほぼ45度の角度で本殿方向に傾斜しています。
枝の1本は垂下し、1本は白骨化していますが、樹幹及び葉は健全と説明板にありました。黒い石の石碑には、菅公お手植えとあり、また、江戸時代中期の享保2年(1717年)に拝殿改修の際、ご神木のイブキが拝殿に倒れ掛かり「明日切り除かん」と翌朝見に行くと、1mほど立ち直っていたという伝説が書かれています。
由緒を記した石碑によれば、「本社の河上神社は河上大神を、相殿の天満宮は菅原大神を祀ります。河上神社は創立年代不詳ですが延喜式神名帳にある古社です。天満宮は京都の北野天満宮から勧請したもので、延喜元年(901年)菅原道真公が筑紫に下向される途上、播磨灘で強い北風にあい船を都志浦に寄せられ「川上に貴き霊神あり」と聞かれて当河上神社にお参りし祈念されたという。その由縁をもって菅公が太宰府に於いて薨ぜられた後、里人が敬慕して此所に管廟を営みお祀り申し上げた。」とあります。
(HP管理者) |