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神戸市の中心地・三ノ宮の繁華街の中に生田神社があります。生田神社は稚日女尊(わかひるめのみこと)を祀ります。稚日女尊は天照大神の和魂(にぎみたま)あるいは妹神と伝えられる、稚くみずみずしい日の女神様です。生田神社の創建についてはなんと日本書紀に、神功皇后(じんぐうこうごう)元年(西暦201年)と記されています。
生田神社が鎮座する神戸市の地名は、この生田神社に奉仕する封戸(ふこ)である神戸(かんべ)からきています。社殿は1995年1月の阪神淡路大震災で大きな被害を受けましたが、現在は見事に復興されています。
「生田の森」は本殿後方にある鎮守の杜で、古(いにしえ)は旧生田川にまで及ぶという広大な森でした。軍事的な要衝であったたため、たびたび歴史的な合戦の舞台になりましたが、寿永3年(1184年)の源平の合戦は特に有名です。
第2次大戦も末期の昭和20年6月、神戸大空襲により社殿や生田の森の楠等多くが焼けてしまいましたが、自然の生命力により蘇りました。それまで非公開だったのですが公園に整備し、2001年には一般に公開されるようになりました。
特別大きな巨樹はないのですが、幹周5mほどの楠が3本ありました。都会のオアシスで、東屋ではOLの方が読書やおしゃべりを楽しんでいました。
(HP管理者) |