(大阪市淀川区) 更新:2009年3月(6)
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蒲田神社の千年樟
環境省の巨樹・巨木林DBに登録されていない「蒲田神社の千年樟」、幹周は約8mぐらいでしょうか。
蒲田神社の千年樟
大きく3本に分かれており、最も太い主幹は地上3m程で切られています。それでも迫力ある巨樹。
蒲田神社の千年樟
幹の間のくぼみに蜂の巣がありました。近くで見ると更に大きく見えます。
蒲田神社の千年樟 蒲田神社の千年樟
千年樟の場所はちょうど社殿の後ろに当たります。 「蒲田千年樟」と書かれた札がしめ縄に下げられています。
蒲田神社・白光社 蒲田神社本殿
大クスの巨樹の切り株を祀る白光社。 蒲田神社御本社。後方の森が千年樟。
名称 : 蒲田神社の千年樟
所在地 : 大阪市淀川区東三国2-18-12 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2009/2/15 蒲田神社マップ
指定 : なし
アクセス : 大阪メトロ御堂筋線・東三国駅下車、東に100m、徒歩3分。
蒲田(かまた)神社の祭神は、宇賀御魂神(うがのみたまのおおかみ)、別雷大神(わけいかづちのおおかみ)の二神です。由緒書きでは、別雷大神は藤原時代前期、播磨の室明神に上賀茂社の分霊を船で届ける際、つむじ風に遭い当地に風待ちをしたことから、その縁で当社にも勧請したという古伝が伝わっています。
 室町・江戸時代は字名の室から「室の社」とも称しましたが、明治になり大字の「蒲田」から「蒲田神社」となったそうです。明治・大正頃までは楠、杉、松の大木が茂り、境内も薄暗かったそうです。今でも千年樟をはじめ何本かの大木が残ります。
 本殿右には白光社があり、樹齢650年以上といわれる大楠の切り株が安置されています。白光社は稲と水の神様で、切り株上に巳(み)さんを祀る小さな祠をのせています。
 御本社背後の千年樟は樹齢千年と伝えますが、三本に分かれた幹のうち中央の主幹は途中で失われており、左右の支幹が伸びています。最近大クスの周りに柵をめぐらし保護に努められているようで、もっと多くの葉を茂らせて欲しいものです。市保存樹などの指定はないものの、新大阪駅にほど近い都会の中にあって貴重な緑の空間です。
(HP管理者)

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