平松のウツクシマツ自生地  (滋賀県湖南市)
(ひらまつ) 更新:2010年3月(10)
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ウツクシマツ
平松のウツクシマツを代表する1本。幹周/2. 1m、樹高/11. 7m、樹齢/200〜300年。(2021年伐採)
うつくし松
ウツクシマツの代表として最も見やすい位置にある1本ですが、かっては手前にもう1本ありました。(2021年伐採)
平松のウツクシマツ自生地
順路に従って斜面を登るとこのような風景に出会えます。
平松のウツクシマツ自生地 ウツクシマツ
平松のウツクシノマツ自生地説明板
国指定天然記念物の説明板
名称 : 平松のウツクシマツ自生地
所在地 : 滋賀県湖南市平松541 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2010/3/14 平松のウツクシマツ自生地マップ
指定 : 国指定天然記念物 (T10年3月3日指定)
アクセス : JR草津線・甲西駅から1.6km、徒歩約25分。
標高227.6mの美松山(びしょうざん)に自生するアカマツの変種で、山の南西斜面一帯に約200本の大小の美松が群生しています。主幹がなく、1本の根から枝が地表近くで放射状に分かれ、樹形は傘を逆さにしたような特異な形態をしています。このような松は日本でもここだけで、国の天然記念物に指定されています
 江戸時代中期に刊行された「東海道名所図会」「伊勢参宮名所図会」(寛政9年:1797年)にも描かれており、東海道五十三次沿いの名所として江戸時代から有名で、特異な松の形は東海道を旅する旅人にとっては土産話にもってこいだったかも。
 解説板に「民話 うつくし松伝説」がありました。平安時代初め、京の公家・藤原頼平が静養のためこの地を訪れていたときのこと。突然、子供の乙女が松のの間を舞い出て、京都の松尾明神の使いとして頼平を護るために供をしてきたと告げました。ふと気付いてあたりを見ると、周囲の松がすべて、うつくしい松に姿変えていたといいます。都からの勅使がのこ奇瑞の松を見てその美しさに「美し松」と名付けたそうで、このことがあってから、頼平の平と松尾大社の松の字をとりこの地域に平松という名がついたそうです。
 保護のために柵がありますが、順路に従い斜面を登って行くと、何本ものウツクシマツが見られます。
(HP管理者)
(2021年6月15日追加)中日新聞のWeb Newsによれば、2021年3月1日に「平松のウツクシマツ」のシンボルツリーであった説明板横の幹周約2mのウツクシマツが松枯れのために伐採されました。1980年には250本余が自生していましたが、松枯れで数が減り続け3月1日の伐採で残り84本になったそうです。

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