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日枝神社は永治元年(1141年)、当時三仏寺城主で飛騨国守であった平時輔が、近江国日吉神社を勧請して創建したものです。その後天正13年(1586年)、金森長近が飛騨を平定して入国、高山の天神山に築城し、片野村の産土神を現在の地に奉還して高山城の鎮護神として崇めました。
春の高山祭りは「山王祭」と呼ばれ、旧高山城下町南半分の氏神様である日枝神社の例祭です。毎年4月14日・15日二日間祭の舞台となる安川通りの南側・上町には、「山王祭」の屋台組の宝である屋台12台が登場します。山王祭最大の見所は、三番叟・石橋台・龍神台が披露するからくり奉納でしょう。
大スギについて伝説では、平時輔が狩りを行なっていた時、一匹の老狼を見つけました。この老狼を仕留めようと矢を射ましたが獲物は見当たらず、矢は大杉に深く突き立っており、平時輔は「大山咋神が、お使いである老狼を救われたものであろう」と神の力を感じ、鎮護神として近江国より日吉大神を勧請し、日枝神社を創建したと伝えられ、この時の大杉が、日枝神社の大杉といわれています。
訪問した日の10日前が山王祭(高山祭り)の日だったのですが、次回はぜひお祭りを楽しみに来たいと思います。
(HP管理者) |