(兵庫県新温泉町) 更新:2019年2月(13)
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善住寺のヒメコマツ・ヒイラギ
県郷土記念物の表示板の後ろにヒイラギ、その右後方にヒメコマツが見えます。共に県郷土記念物です。
善住寺のヒメコマツ
ヒメコマツ】 環境省巨樹巨木林DBによれば、幹周/3. 50m、樹高/30m。樹齢およそ300年。
善住寺のヒメコマツ
ヒメコマツ】 ヒメコマツの根元です。古木らしく樹肌はコケに覆われています。
善住寺のヒメコマツ
ヒメコマツ】 ヒメコマツは五葉松のことです。「ひょうごの巨樹・巨木100選」では幹周/3. 63m。
善住寺のヒイラギ
ヒイラギ】 「ひょうごの巨樹・巨木100選」では幹周/1. 66m。
善住寺のヒイラギ
ヒイラギ】 外壁にもたれかかっています。左下の枝には鋸歯のある葉が。
善住寺のヒイラギの葉 ヒイラギ】 鋸歯の無くなったヒイラギの葉です。
県郷土記念物の表示板 県郷土記念物の表示板。ヒメコマツは県内第1位と第2位の巨木と書かれています。
伐採されたヒメコマツ 伐採されたヒメコマツの切り株が残っていました。
名称 : 善住寺のヒメコマツ・ヒイラギ
所在地 :  兵庫県美方郡新温泉町熊谷1286 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2018/11/18 善住寺マップ
指定 : 兵庫県指定郷土記念物 (H7年3月31日指定)
アクセス : 【車】山陰近畿道・新温泉浜坂ICから県道47号を南東に4km、「金屋口」を左折し県道549号を東に4.5km。駐車場があります。
県郷土記念物の説明板によれば、「善住寺のヒメコマツとヒイラギ」の名称でヒメコマツ2本とヒイラギが平成7年に指定されています。ところがヒメコマツ1本(県内第2位とされたもの)はすでに伐採されてなくなっており、小祠のそばに切り株が残されていました。
 ヒメコマツ(姫小松)はゴヨウマツ(五葉松)の変種とされる常緑針葉樹です。クロマツやアカマツが2葉に対し五葉の松です。
 善住寺は高野山真言宗の寺院で、平安時代中期の長保元年(999年)覚増上人により開かれたといいます。以来牛馬の祈願と五穀豊穣の信仰を集め、中世には七堂伽藍が立ち並ぶ大寺ででしたが、江戸時代の元禄14年(1704年)に火災により現存する2/3の堂宇を残して消失してしまいました。
 ヒイラギの葉には通常トゲ(鋸歯)があります。節分にイワシの頭と共にヒイラギの枝葉を戸口に立て、そのトゲで鬼を払うという厄除けの習慣が今も残ります。でも最近は節分の習慣というと、巻き寿司(恵方巻)の丸かじりになってしまいましたが。
 ヒイラギの葉は老木になるとこのトゲがなくなり葉も丸くなります。善住寺のヒイラギの葉もトゲがなくなっていました。ただ根元付近の枝の葉は新しく出たものかトゲがありました。
 境内には「善住寺のイチョウ・クスノキ」もあります。県郷土記念物には指定されていませんが、なかなかの巨樹です。
(HP管理者)

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(満願寺のイチョウ) (善住寺のイチョウ・クスノキ)
     
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No.1808